この記事の目次

  1. ワードプレスの自動補完リダイレクトの仕組
  2. 想定していないページにリダイレクトされる?
  3. 存在しないページへのアクセスがあった場合に本来すべきこと
  4. 自動補完機能で起こる問題点
  5. 対処方法は自動補完機能を無効にすること
  6. ユーザーの利便性を考えると

ワードプレスは、実際には存在しないページのURLでアクセスしても、存在するページへ勝手にリダイレクトしてくれる機能が用意されています。

こう聞くとホームページの作成者にも閲覧者にも便利な機能に思えますが、作成者が想定していないページにリダイレクトされてしまう場合があります。

ワードプレスの自動補完リダイレクトの仕組

リダイレクトの仕組

これはワードプレスのカノニカルという機能で起こるリダイレクトです。

どのように働くかというと、

https://tou-k.jp/wordpress-fun/

というURLがあるとして、下記のように入力しても、このページを表示してくれます。

https://tou-k.jp/word

足りない「press-fun/」の部分をワードプレスが忖度してくれるわけですね。

つまり、存在しないURLにアクセスされた場合に、実在するURLのページを探し、足りない文字を自動補完してリダイレクトしてくれるという機能です。

想定していないページにリダイレクトされる?

前方一致検索

自動補完機能が原因で、制作者側が表示したいのと違うページにリダイレクトされてしまう場合もあります。

先ほど例にあげた「https://tou-k.jp/word」に近いURLを持つページとして、このようなページがあったとします。

①https://tou-k.jp/wordpress-fun/

②https://tou-k.jp/word-method/

③https://tou-k.jp/word-word-word/

①のURLを持つページにアクセスを集めたいと考えていても、「https://tou-k.jp/word」でアクセスすると、自動補完機能が働いて②と③のページも表示されてしまう可能性があります。

なぜこのようなリダイレクトが起きてしまうかというと、ワードプレスの自動補完機能は前方一致検索により、入力されたURLに含まれるページを探しているからです。

先に出した例で言うと、https://tou-k.jp/wordに一致するURLを持つページを探して、その中から選んで表示するという流れになります。

なので、想定しないページにリダイレクトされてしまうという状況が生まれてしまうのです。

存在しないページへのアクセスがあった場合に本来すべきこと

404ページ

説明で使用してきた、https://tou-k.jp/wordというURLは本来存在しないページです。

存在しないページのURLへのアクセスがある場合には、「404ページ」を表示するのが適切とされています。

Googleでも存在しないページへのアクセスがあった場合に、このページを表示する事を推奨しています。

SEO スターターガイド:基本|Google 検索セントラル

なので、自動補完機能により予測された実在するページを表示するよりも、404ページを表示する方が良いとされています。

とはいえ、404ページについて調べると「存在しないページへアクセスしたことのエラー表示である」という説明が出てきます。

「エラーであれば、表示されない方が良いんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、そうとも言えません。

自動補完機能で起こる問題点

ワードプレスの自動補完機能が原因で起こる問題点を考えてみましょう。

①ホームページの不信感につながる可能性がある

ワードプレスの自動補完機能が働く時の原因のほとんどが、ユーザー側のURLの入力ミスにより存在しないページへアクセスしてしまっている場合です。

このような時は、404ページが単なるエラーページではなく、「存在しないページにアクセスしてますよ」と教えるページという役割を果たしてくれます。

自動補完機能が働いて、ワードプレスが予測して表示したページがユーザーの見たかったページではない場合、知りたい情報を隠すサイトと判断され、不信感を持たれてしまうかもしれません。

不信感を持たれてしまうと、ユーザー離れが起きてしまい、アクセスを見込めなくなってしまいます。

②見て欲しいページを見てもらえなくなる

不信感についてはユーザーの心理的な要因ですが、Googleなどの検索結果表示にも影響がある可能性もあります。

自動補完機能で表示されるページがユーザーごとに変わってしまうためアクセスが分散してしまいます。

そうすると、実際にアクセスを集めたいページの評価ではなく予測して表示されたページが評価されてしまいます。

また、ユーザーが求めているものと違うページが表示された場合、ユーザーが表示されたページを最後まで読むという事はほぼないでしょう。

つまり、短いアクセス時間が続くことになります。

どういうことかというと、アクセスが分散し評価して欲しいページがなかなか評価されないという状況が生まれるだけでなく、ホームページ全体のユーザーの滞在率が減り、検索したユーザーのニーズに答えていないと判断され、全体の評価を下げてしまう可能性があります。

以上2点を考えると、本来存在しないページへのアクセスがあった場合には、自動補完機能によって別のページが表示されるより、404ページを表示して「URLの入力を間違っているよ」ということが分かるようにしてあげた方が良いと言えます。

対処方法は自動補完機能を無効にすること

色々と書いてきましたが、対処方法は簡単です。

存在しないページへアクセスがあった場合に用意した404ページにリダイレクトする処理を、functions.phpに書きます。

参照:WordPress:URLの自動補完リダイレクトを無効にする方法-NxWorld様

この自動補完機能によるリダイレクト処理は、/wp-includes/canonical.phpに定義されています。

そこに404ページに移動するようにフィルターフックを掛けます。

これで自動補完リダイレクトは無効化できますが、functions.phpの編集は慎重に行ってください。

気が付いたら表示が真っ白!ということもあります。

ユーザーの利便性を考えると

ワードプレスはHTMLやCSSといったプログラミングの知識が無くても、ブログやホームページが作成できる便利なソフトです。

なので、今回の自動補完リダイレクト機能もホームページを作る人にとって便利に使えるように設定してくれています。

しかし、SEO対策の一環でパーマリンクの変更をした場合に、今回のような問題が起こる可能性があります。

ユーザーがURLからもページの内容が推測できるような状態にしておくことはGoogleも推奨しています。

そのユーザーの事を考えた設定が、ホームページの評価を下げる原因となってしまう場合もあります。

元々の機能なので気づきにくいところではありますが、ページが増えてきたタイミングや、一つのシリーズ記事を書いているときに見直してみて下さい。


 

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