イラストは言葉では伝えきれない感情メッセージを、視覚的に表現することができる強力なツールです。

なぜ強力かと言うと、見た人の感情に訴えて行動を促すことができるからです。

魅力的に描かれた製品のイラストを利用すれば、それを見て「欲しい!」と思ってもらえたり。

爽快感のあるアクティビティの様子が描かれたイラストを見て「楽しそう!」とワクワクしたり。

そのため、紙やインターネットなどの媒体を問わず、顧客に情報を伝える手段としてイラストは利用されています。

この記事では、なぜイラストは感情に訴えるのか。

そして、それを活用する方法について書いていきます。

視覚的な要素による効果

目に見える印象の効果について見ていきましょう。

視覚的な要素とは、イラストに描かれている質感構図など、目に見える部分のことです。

これらの要素は、イラストの印象や感情を決定づけます。

というのも、視覚は人間の五感の中でも一番情報を得やすいものだからです。

ではイラストが視覚的な効果を与える要素をいくつか見ていきます。

色の効果

色は人間が感じるもので直接的かつ最初に感知する要素です

色には、対象物の印象を感性にのせて伝える効果があります。

例えば、赤は情熱や活力、青は冷静や信頼、黄色は明るさや知性、緑は自然や安らぎなどを連想させます。

色彩心理学によってその効果は研究され、それを元に意味やイメージを伝える手段として活用されています。

また、単独で使われる場合と、他の色と組み合わされる場合とで、異なる効果を生み出すこともできる奥深い要素でもあります。

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形の効果

形はイラストの構成要素であり、対象物の特徴や性質を表現する要素です。

幾何学的な形や自然界に見られる形など、線や点などで描かれる形により異なった印象を与えます。

それらを踏まえて形は、主に対象物の固さや柔らかさ、動きや静けさ、安定感や不安感といったイメージを与える事ができます。

例えば、四角形は安定感や堅実さ、三角形は動きや攻撃性、円形は柔らかさや和やかさなどを連想させます。

イラストの中で描く対象がもつ形の特徴や配置は、イラストのバランスやリズムにも影響します。

質感の効果

イラストは光や影の効果、筆触や模様などを利用し、描いた対象の表面の質や感触を表現します。

質感が与えるイメージは、対象物の素材や温度、重さや軽さなどです。

例えば、金属は光沢や硬さを表現し冷たく重そうな印象を、木は木目による硬さの中にある温かさ、水は透明感や流動性などを連想させるように表現します。

そのように質感を表現することによって、イラストにリアリティや空間の感覚を生み出すことができます。

構図の効果

構図とは、イラストの要素を配置する方法です。

対象物の大きさや位置、角度や方向、間隔や重心などを考慮して配置します。

それにより、対象物の関係や動きを表現したり、視点や焦点の向き、バランスやリズムなどを伝える効果があります。

例えば、中央に配置すると注目度が高くなり。

上(イラストを見る人の視点としては見上げる雰囲気)に配置すると威厳や高さが強調され。

下(イラストを見る人の視点としては見下ろす雰囲気)に配置すると親しみや安定感が強調されます。

どのような構図にするかで、イラストの見え方や伝わり方が変わります。

構図は、イラストが目を引く特徴でもあります。

非視覚的な要素とは

イラストは目に見えるモノだけを伝えるわけではありません。

非視覚的な要素とは、イラストに描かれている背景やキャラクターから連想される、ストーリーやテーマ、メッセージや意図など、実際にはイラストに描かれていない部分のことです。

そのような要素は、人間の想像力や共感力に訴え、イラストの持つ魅力や魂を決定づける大きな要素です。

つまり、イラストを作成する目的であり、題材に関するモノと言う事もできます。

背景の効果

背景とは、イラストに描かれるメインとなる対象物の環境や状況を表現する要素です。

場所や時間、季節や天気などの要素を設定し表現します。

そうすることでイラスト全体の空間感や物語性を形作る事ができ、メインとなる対象物の存在感や雰囲気、感情や状態などのイメージを連想させ伝えられます。

例えば、都会は活気や近代性、田舎はのどかさや自然、夜は静けさや神秘性などを連想させられます。

キャラクターの効果

イラストを作成する時によく使われるのがキャラクターです。

人の目を引きやすく、イラストの魅力や個性に大きく影響する要素だからです

そのためキャラクターには、外見や服装、表情やポーズ、アクセサリーや小道具などを細かく設定します。

そうすることで、性格や感情、役割や関係、個性や特徴などのイメージを伝えることができます。

例えば、眼鏡をかけた男性は、知的や真面目、教師や学者などのイメージを持たれることが多いです。

細かくキャラクターをデザインすることで、より魅力的で人の目を引くイラストを描くことができます。

ストーリーの効果

ストーリーとは、イラストに描かれたモノが持つ物語やエピソード、展開や結末などの要素です。

イラストレーターはストーリーを元に、登場人物や場面、時間や順序、因果や目的などを決めます。

それにより、対象物の動機や目標、葛藤や解決、感情や成長などのイメージを膨らませイラストに表現します。

例えば、恋人と別れた女性が、旅行に出かけて新しい出会いや発見をするというストーリーは、悲しみや孤独、希望や喜びなどの感情をイメージし、イラストで表現するのです。

ストーリーを込めると、イラストは物語性を持ち共感度を上げる事ができます。

テーマの効果

テーマとは、イラストの主題や主張、考えや思想などの、イラストを通して伝えたい主となる事です。

漠然としたものを形にすることになるため、まずは価値観や意図、目的や理由などのイメージを固め、イラストで表現したいテーマを決定します。

例えば、平和や愛、自由や正義などをテーマにした場合、描くものに思いや願い、信念や主張などを表現するようにイラストを設計します。

テーマの表現は、イラストの意味や深みに影響します。

メッセージの効果

メッセージとはテーマをより明確にしたものです。

テーマを通して伝えたいことや言いたいこと、感じたことや気づいたことを、イラストに込めます。

なので、イラストの中でも、キャラクターなどのメインとなる対象物にメッセージを込め、感情や思考、意識や行動といった、具体的に表現したい内容を決めます。

分かりやすくすると、「ありがとう」や「ごめんなさい」、「がんばれ」や「おめでとう」などのメッセージは、対象物の感謝や謝罪、応援や祝福などをイラスト上に表現すると決めることができます。

メッセージの表現は、イラストのコミュニケーションやインパクトに影響します。

イラストを使用するメリット

ここまで、イラストがどのような効果を持ち、どのように感情へ訴えるかを書いてきました。

実際にイラストを広告などのメディアで使用することに、どのようなメリットがあるのでしょうか?

まず、言葉では伝えきれない感情やメッセージを視覚的に表現し、見る人の注意や興味を引くように、イラストの持つ効果を利用して作成できます。

また、色や形などの視覚的な要素は、見る人の感情に影響を与え、記憶に残す働きがあります。

さらに非視覚的な要素をもたせることで、見る人の想像力や共感を刺激し、行動を促すこともできます。

また、テーマやメッセージなどは注意や興味を引くだけでなく、イラスト内でそれを明確に打ち出す事で、見る人の信頼度を高めることができ、ブランディング効果にも期待できます。

イラストを使用することで、ビジネスの目的をより効果的に達成する可能性を高めることができるのです。

視覚的効果と非視覚的効果の利用方法

ではどのようにイラストの持つ効果を利用するかですが、視覚的な要素と非視覚的な要素に分けて簡単に説明します。

視覚的な要素では、色や形などの要素を、ビジネスのターゲットやコンセプトに合わせて選ぶことが大切です。

例えば、赤色は興奮や怒りなどの強い感情を表す色なので、エネルギー系の商品やサービスに向いていますが、癒し系の商品やサービスには向いていません。

キャラクターデザインの時に、イメージカラーを決めているのを見たことがあるかもしれませんが、それにはこういった色が連想させるイメージを使い、よりキャラクターを魅力的にしているとも言えます。

非視覚的な要素では、キャラクターやストーリーなどの要素を、ビジネスの持つメッセージや価値に合わせて作ることが大切です。

例えば、笑顔のキャラクターは、幸せや楽しさなどのポジティブな感情を表すキャラクターなので、明るくて楽しい商品やサービスに向いていますが、真面目で堅い商品やサービスには向いていません。

なので、まずはビジネスのターゲットやコンセプトと言ったテーマを明確にしましょう。

そして、イラストの製作をしたり、依頼します。

その時に、視覚的な要素と非視覚的な要素を、ビジネスの目的や効果に応じて最適化することで、イラストの感情に訴える力を最大限に引き出すことができます。

イラストを使用する時に考えたい事

この記事では、イラストが感情に訴える理由と、それを活用する方法について書いてみました。

もちろん、全ての媒体でイラストを利用する事が良いわけではありません。

目的やターゲットに合わせて利用するかどうかを決める必要があります。

それでも、以下にまとめたイラストの効果を把握しておくと、広告などのメディアを作る際の助けになると思います。

・イラストが感情に訴える理由は、視覚的な要素と非視覚的な要素のバランスや調和にある。

・視覚的な要素はイラストの第一印象を決める要素で、非視覚的な要素はイラストの魅力や魂を決める要素。

視覚的な要素と非視覚的な要素がうまく組み合わさると、イラストは見る人の心に響き、行動を促す事ができます。

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